海外ではなるべく現金を持たずにカードで支払いをしたいと思う方が多いと思います。
私もタイに移住してまだ1週間くらいで色々四苦八苦していますが、予定通りWiseデビットカードを利用出来るようになりました。
今回はWiseデビットカードの特徴と登録方法、使い方について解説していきます。
Wise(ワイズ)デビットカードとは?
Wise(旧TransferWise)は海外送金を格安の手数料で行うことが出来る国際送金サービスで、2018年からデビットカードを発行し始めましたが日本では発行出来ませんでした。
しかし2021年1月から日本でも入手出来る様になりました。
通常のデビットカードは銀行と直接紐付いており、使ったら銀行からそのまま使用分が引き落とされますが、WiseデビットカードはチャージしたWiseのアカウントから引き落とされます。
通常のデビットカード | Wiseデビットカード |
銀行から引き落とし | チャージした分から引き落とし |
利用限度額=口座残高 | 利用限度額=チャージ分 |
ポイントが付くカードもあり | ポイントは付かない |
使えるのはチャージした分だけなので、プリペイドカードに近いかも知れません。
自分の銀行→Wiseのアカウントからカードにチャージ→カードで支払い
となります。
チャージした分以上には使えないので、万が一不正利用された場合でも被害を抑える事が出来ます。
ちなみにチャージする時に通貨を選択出来るので、支払いをする時は現地通貨で支払うことが出来ます。
つまり通常のカードで支払いをする際にかかる外貨両替手数料がかかりません。
また「各種デビットカードと比較して手数料が最大で4分の1」という事なので、余計な出費を抑える事が出来ます。
ただしこれは海外で利用した時の手数料の事で、日本で使った場合は各種デビットカードもWiseデビットカードも使用時の手数料はかからないので、日本でしか使わない人はポイントが付くデビットカードにした方がいいかと思います。
もちろん複数の通貨をチャージする事も出来るので、色んな国の通貨を少ない手数料でチャージして現地通貨で支払う事が出来る魔法のようなカードです。
費用
Wiseデビットカードは初回のみ発行手数料1200円かかりますが、年会費などはかかりません。
ATM利用時の注意
Wiseデビットカードは海外のATMで現金を引き出す事が出来ますが、月2回3万円以下であれば無料で引き出せます(ATMの手数料は別途かかる事があります)
またこれは日本で発行されたカードの場合となります。
詳細は公式ページでご確認下さい。
ATMの出金手数料はいくらかかりますか? | Wise ヘルプセンター
タイのATMで現金を引き落とす場合は1回につき220バーツ(約750円)というかなり高額な手数料を取られます。JCBならATM手数料は無料になりますが、利息、利息の繰り上げ返済、それらに伴う手数料も考えてどちらがいいか判断しましょう(JCB以外だとATM手数料は110円〜220円)
会員登録方法
まずはページにアクセスします。
以下のボタンからアクセスすると最大75000円までの送金手数料が無料になる送金クーポンが付与されます。

いきなり送金額など表示されて驚くかも知れませんが、ただのシミュレーションなので無視してOKです。
次にメールアドレスを入力、もしくはGoogleアカウントなどでログインします。

次にアカウントの種類を選択します。
書いてある通り後から別のアカウントを追加することも可能なので、一旦個人アカウントを選択します。

次に主な居住国を選択します。

次は電話番号を入力します。
最初の+81は国番号になり、先ほど日本を選択していれば自動で日本の国コードである81が表示されます(他の国を選択していれば番号は変わります)

電話番号を入力して認証コードを送信するボタンをクリックすると、6桁のコードを入力するページに変わります。

ここにはスマホに届いた番号を入力します。

6桁のコードを入力したらパスワードを登録します。

ちゃんとした複雑なパスワードにすれば「安全なパスワードです」となるので、次へをクリックします。

パスワードを登録したらアカウントの登録は完了です。

上記画面は5秒後に自動で閉じます。
そしてこちらのページに切り替わります。

ここでも送金額などが表示されていますが、送金する予定がなければ右上の閉じるボタンでページを閉じて大丈夫です。
あとは個人情報を登録します。
こちらがホーム画面になります。

ここで右上からアカウントの登録を完了させるをクリックします。

そしてもう一度アカウントの種類を選択をする画面になるので、個人アカウントを選択します。

あとはこちらの入力します(電話番号は先ほど入力したものが表示されています)

入力して保存するをクリックするとスマホに6桁のコードが届くので、コードを入力して送信します。


そしてこちらの画面になれば完了です。

ここまで終わったらデビットカードを注文していきます。
Wiseデビットカードの注文方法
まずはホーム画面からカードを選択するとこちらが表示されるので、青いボタンをクリックします。

もしここでメールを確認していなかった場合はこちらの表示になります。

このようなメールが届いていたはずなので、青いボタンをクリックします。

そしてこちらの表示が出ればOKです。

それではもう一度ホーム画面のカードから青いボタンをクリックします。
そしてこちらが表示されます。

ここでは「1200円でデビットカードを発行してみましょう」と書いてあり、下の方には概要が書いてあります。
内容を理解したら青いボタンをクリックして注文を続けます。
発送先住所入力
次はこちらの表示です。

これはカードの手続きの流れが書いてあります。
- カード発送先の住所を入力ください
- カードの支払いを行う
- 本人確認を行う
確認したら青いボタンをクリックします。
次はカードの送付先住所を入力します。

日本語表記の場合はこうなりますが、海外から発送するので入力はローマ字になります。

英語で住所を入力する場合、日本語の場合と書く順番が異なります。
例)代々木公園の場合
日本語:東京都渋谷区代々木神園町2-1
英語:2-1, Yoyogikamizonocho, Shibuya-ku, Tokyo, Japan
住所の書き方についてはこちらのページに詳しく書いてあります。
英語で住所を書く方法:郵便番号からマンション部屋番号まで解説!
次は配送オプションの選択です。

早く送って欲しい場合はDHL Expressを選択します(有料です)
余談ですが自分が注文した時はこの予定日を4日くらい経っても届かなかったので、連絡したらコロナの影響で1週間〜3週間遅れますと言われました(実際は10日遅れほどで届きました)
次は内容の確認です。

カードの名義と配送先住所に間違いがなければボタンをクリックします。
カード発行費用の入金手続き
ここでは入金方法を選択します。

デビットカードかクレジットカードのどちらかを選びます。
どちらも手数料は無料ですが、VisaかMastercardしか選べません。
どちらか選んで青いボタンをクリックしたら、カード情報を入力してPay 1,200 JPYをクリックします。
本人確認
ここでは以下の4点を用意し、30分以内に本人確認を完了させて下さいと書いてあります。

用意するものはこちらの4点です。
- 現住所が記載されている日本発行の顔写真付き身分証明書(日本の運転免許証、在留カード、マイナンバーカードなど)
- 手のひらサイズの紙とペン
- カメラ付スマホ
- マイナンバーカード、またはマイナンバー通知カード
用意が出来たらボタンをクリックして進みます。
次はQRコードをスマホで読み込みます。

下のボタンは「スマートフォンをお持ちでない場合」と書いてありますが、その場合の方法は分かりません。。。
そしてスマホから作業を進めていきます。
まずはマイナンバーカードと4桁の認証コードで本人確認をします。


ここではマイナンバーカードで本人確認を行うを選択すると4桁の番号が表示されるので、番号を紙に書いてマイナンバーカードの表面と番号が分かるように写真を撮ります。
あとはカードの表面を傾けて厚みと表面の情報が分かるようにした写真と、マイナンバーカードの裏面の写真の合計3枚を撮影してアップします(以下には2種類しか写っていませんm(__)m)

アップが出来たら青いボタンをタップします(4桁のコードと自撮りは別枠です)

次は4桁の認証コードと自撮りを撮ります。
イラストのようにコードと自撮りは一緒に撮ります。


次に利用目的を聞かれるので選びます。

これで必要書類のアップロードは完了です。

理解しましたをクリックすると確認中の画面になります。

そして確認が出来たらこちらのメールが届きます。

カードが到着したら
カードが到着したら有効化しなくてはいけません。

まずはアプリをダウンロードします。

公式ページにはこう書いてあります。
Visa
カードを有効化するには、実店舗でPINを使ってカードで最初の支払いをするか、カードをATMで使用してください。
有効化された後は、アカウントに資金がある限り、いつでもカードをお使いいただけます。
MasterCard
カードを有効にするには、Wiseアカウントにログインし、カードに記載されている6桁のコードを入力してください。
有効化された後は、アカウントに資金がある限り、いつでもカードをお使いいただけます。
自分の場合はMastercard(ググってもVisaは見たことありません)でしたが、カードには6桁のコードというものは記載されていませんでした。
どうやらカードのデザインは何度か変更しているらしく、ググるとカードの表面にカード番号が記載されている物もあれば、自分のようにカード番号は裏面に記載されている物もあるようです。
そして結論を言うとATMで現金を引き落としたら有効化しました。
有効化しないとカードが届いても「カードは〜までに到着予定です」のままでした。


すでにご利用いただけますと書いてありますが、これは入金などが出来るだけであって有効化してないのでお店では使えない状態です。
この状態でコンビニで使ってみたら拒否されました。

なので順番としては、
- デビットカードにお金をチャージ
- ATMで現金を引き出す→有効化
- お店で使えるようになる
となります。
デビットカードにお金をチャージする
まずはワイズのアプリを開きます。

チャージをする前に一連の流れを見てますが、一番下は有効化していなかった為に支払いを拒否されたログです。
その後ATMで現金を引き落としてカードを有効化したので、今度こそ決済が出来ました。
それではチャージしていきます。まずは右上の開くをタップします。
次にどの残高を有効にしますか?と表示されるので、受け取り総額を選択します。

そして追加したい通貨を選択します。

例えばユーロを選択するとこのようになります。

そして追加をタップすると入金画面になります。

ただ通貨を追加したいだけならこのまま左上のバツで閉じましょう。
そしてホーム画面にユーロが追加されているのが分かります。

もし使わないのであれば削除する事も出来ます。


それでは自分の場合はタイに住んでいるので、バーツで入金したいと思います。
入金したい通貨を選択したら次の画面になるので、追加をタップします。

そして入金金額を入力します。

今回は1000バーツで、下には入金する日本円と手数料、レートが表示されています。
次に送金の目的を選択します。

一番近いものを選べばいいので、ここでは毎月の生活費を選択します。


これで送信します。
次は入金方法です。
今回は手数料の少ない銀行振込で入金します。

そしてこちらの画面になります。

これはワイズの入金先情報が書いてあり、ここに今回は3441円を入金します。
ここでのポイントは備考欄にあるPから始まる8桁の数字です。
「P12345678」という感じになっています。
これも忘れずメモかコピーしておきましょう。
そのままスクロールすると「銀行振込が完了しました」と「後で入金する」のボタンがあるので、これはそのままにして今度は銀行のネットバンキングから入金していきます。

今回は入金先が三菱UFJ銀行なので、振り込み手数料が無料となる同銀行のスマホアプリから入金します。
振込・振替をタップします。

そして先ほど表示されたワイズの入金先の情報を入力していきます。

初めてであれば「新しい振込先に振り込む」
2回目以降で振込先を登録していれば「登録している口座に振り込む」から進めていきます。
こちらが振込先口座です。
あとは自分の引き落とし口座を選択します。

そして振込金額を入力します。

金額を間違えないように気を付けましょう。
そして振込内容確認の画面になります。

ここで内容に間違いがなくても振込実行を押さずに変更をタップします。
そして依頼人名の隣に備考欄のPから始まる8桁の数字を入力します。

名前が「バンコク ジユンペイ」であれば、
「バンコク ジユンペイP12345678」
となります。
そして変更が完了したらこのようになります。

これは名前と数字が2行になっていますね(数字だけ改行)
これでOKなので振込実行をタップします。
ポップアップが表示されるのでOKをタップして完了です。

こちらが振込完了画面になります。

それではまたワイズのアプリの方に戻って銀行振込が完了しましたをタップしましょう。

そしてホーム画面に戻ると手続き中になっているのが分かります。

手続き中の項目をタップすれば詳細が確認出来ます。


入金は数時間かかることもありましたが、今回は6分で完了しました。
入金完了はメールで連絡がきます。

もう一度ワイズのアプリでホーム画面を開くと手続き中の文字が消えているので、入金が完了したのが分かります(左上のバーツの金額も増えていますね)

入金は以上になります。
ATMで現金を引き落とす
ATMの使い方は国によって違うと思いますが、4桁のパスワードが必要になるのでそのパスワードの確認方法だけご紹介します。
まずはワイズのアプリのホーム画面下にあるアカウントをタップします。

そしてPINとカード詳細を開きます。

ここで暗証番号を選択します。

次はパスワード入力画面です。

これはアカウントを作成した時に設定したパスワードになります。
そして承認をタップすれば暗証番号が確認出来ます(下に書いてあります)

この番号がATMで入力する4桁の数字になるので覚えておきましょう。
今回は以上になります。